ゴウリはフィラーと何が違い、注射後の肌はどう変わりますか?
キム・セリム院長 ·
ゴウリは、ポリカプロラクトン(PCL)を粒子のない液状にしたコラーゲン刺激注射です。フィラーのように体積を足す施術ではなく、注入直後は均一に広がってくぼんだ部分がやわらかく整い、3〜4週目ごろから肌が内側に密着するタイトニング・リフティングの変化を目指します。SERENEクリニックではカニューレで組織へのダメージを抑えて施術し、出血があった部位は最初の1週間以内に内出血レーザーでケアします。
ひと目でわかるポイント
- 成分
- 液状ポリカプロラクトン(PCL)、粒子のない製剤
- 期待する変化
- 直後はやわらかく整い、3〜4週目ごろからタイトニング・リフティング(ボリューム施術ではありません)
- 持続
- 1回で約5〜6ヶ月、2〜3回に分けると1年以上(SERENEクリニックの診療経験、個人差あり)
- 施術方法
- 主にカニューレ。目的に応じて小じわ消しゴム注射・傷跡の手注射・ポテンツァ・ミラジェットと併用
- よくある反応
- むくみ、鈍い痛み、まれに内出血
- 注意点
- 出血時は1週間以内に内出血レーザー、数時間〜1週間後に出るむくみ
- 料金
- GOURI 1シリンジ 1回580,000ウォン、3回1,590,000ウォン(2026年10月メニュー基準)
ゴウリはどのような注射ですか?
ゴウリは、ポリカプロラクトン(PCL)を水に溶かした液状のコラーゲン刺激注射です。PCLは溶ける縫合糸などに長く使われてきた生分解性ポリマーで、組織に入ると周囲で新しいコラーゲンがつくられるよう促す物質として研究されてきました[1]。
従来のPCL製品の多くは、微粒子をジェルに分散させた形でした。粒子のない溶解PCLをラットに注射した実験では、注入部位が6時間以内に周囲へ広がり、12週間の観察期間中、肉芽腫や異物反応なしに真皮の厚みとコラーゲンが増えました[2]。動物実験の結果のため、人での効果としてそのまま当てはめることはできません。
フィラーとは何が違いますか?
フィラーは注入した量だけ、その場所に体積が生まれる施術です。ゴウリは体積を足す施術ではありません。SERENEクリニックの診療で見られるゴウリの変化は、肌がふっくらする方向よりも、たるんだ肌が内側の構造に密着して引き上がるタイトニング・リフティングに近いものです。
そのためSERENEクリニックでは、くぼみをボリュームで埋めることが目的ならフィラーを、たるんで浮いた肌を整えることが目的ならゴウリを優先して検討します。両方の悩みがある場合は、部位を分けて計画します。
液状で注入後に広く広がる性質があるため、SERENEクリニックではゴウリを特定の深さに精密に置く製品というより、目的の範囲に均一に行き渡らせる製品として使っています。
注射直後と数週間後で、どう変わりますか?
注入直後はゴウリが自然に広がり、くぼんだ部分がやわらかく整います。一か所に固まって目立つ形ではないため、施術直後の印象が不自然になりにくい傾向があります。
3〜4週目ごろからは、肌が内側に密着する感覚とともに、たるんだ輪郭が整う変化が続きます。SERENEクリニックの診療経験では、1回で5〜6ヶ月、2〜3回に分けると1年以上持続すると感じる方が多いですが、年齢や肌の厚み、生活習慣によって大きく異なります。
成人30名に液状PCLを1ヶ月間隔で3回注射し、6ヶ月間測定した研究では、肌を押したときの変形の程度を示す指標が減少しました[3]。対照群のない研究であるため、変化の原因を注射と断定できないという限界があります。
SERENEクリニックではゴウリをどこに使いますか?
小じわ消しゴム注射で、ヒロウェーブがゴウリを注入部位に長くとどめるのか、単独施術より効果が長く続くのかは、まだ比較研究で確認されていません。2つの製品を併用する際は、各製品の承認範囲と安全性を確認したうえで決めます。
- 顔全体のハリ:カニューレを使い、「ゴウリ液状リフト」または「輪郭リフト」と呼ぶこともあります。たるんだ部分を糸リフトのように引き上げたい方向(ベクトル)をつけながら、ゴウリを1〜2シリンジほど注入します。たるみが強い場合は、ザーフ(Xerf)やクールソニックなどのエネルギー系リフティング機器と同時に行うこともあります。
- 小じわと浅いくぼみ:ゴウリとヒアルロン酸製剤のヒロウェーブを組み合わせた「小じわ消しゴム注射」で、浅いしわや目の下のくぼみ、ほうれい線の細いしわ、首の横じわなど、浅くくぼんだ部位に対応します。SERENEクリニックの院長が考案した方法です。
- くぼんだ傷跡:ニキビ跡のように底がくぼんだ部分に、手で注入する傷跡の手注射として使います。
- 肌のキメ・毛穴:ポテンツァのポンピングチップやミラジェットで肌に微細な通り道をつくり、一緒に届けます。
施術中に内出血はよく起こりますか?
ゴウリは液状で注入後に自然に広がるため、カニューレで組織の間を細かく剥離する必要がありません。組織へのダメージが少ない分、出血が少なく、内出血も起こりにくい傾向があります。
ただし、施術中に出血が起き、そのまま放置すると、ゴウリが組織内で構造をつくる過程で赤血球の色素が閉じ込められ、内出血が数ヶ月続くことがあります。液状PCL注射後に長引いた内出血7例をまとめた報告でも同じ機序が推定されており、すべての症例が最終的に回復しました[4]。
SERENEクリニックではこれを防ぐため、出血があった部位を施術後1週間以内、ゴウリが構造をつくる前に内出血レーザーでケアします。通常は週2回、2〜4回行います。レーザーで内出血の吸収を早める方法は施術後の内出血ケアで使われていますが[5]、このスケジュールが長引く内出血を予防するという比較研究はまだありません。
むくみはいつ出て、どのくらい続きますか?
ゴウリの施術後、数時間たってから徐々にむくむことがあり、まれに1週間ほどしてから再びむくむこともあります。多くの場合、触れるしこりはなくむくみだけが現れ、時間とともに引いていきます。
液状PCLの施術2例を報告した文献では、1名に顔のむくみが出て、薬による治療で改善しました[6]。粒子型PCLフィラー1,111件を分析した研究では、2週間以上続いたむくみが4.5%で、注入量が多いほど増えましたが[7]、製剤が異なるためゴウリにそのまま当てはめることはできません。
むくみが出た場合、SERENEクリニックではまず感染がないかを確認し、必要に応じて超音波で状態を見たうえで、むくみを抑える治療を行います。熱感がある場合や、片側だけ徐々にひどくなる場合は、すぐに受診することをおすすめします。
料金(2026年10月メニュー基準)
| GOURI 1シリンジ(1回) | 580,000ウォン |
|---|---|
| GOURI 1シリンジ(3回) | 1,590,000ウォン |
| GOURI 小じわ消しゴム注射 | 199,000ウォン |
| GOURI 傷跡の手注射 1cc | 199,000ウォン |
| ポテンツァ ポンピングチップ+GOURI 0.5シリンジ(1回/3回) | 584,000ウォン/1,510,000ウォン |
| ミラジェット+GOURI 0.5シリンジ | 490,000ウォン |
診察後、部位と量に応じて正確な費用をご案内します。
よくあるご質問
ゴウリを打つと頬がふっくらしますか?
ゴウリは体積を足す施術ではないため、頬がふっくらする変化は期待しにくいです。くぼみをボリュームで埋めたい場合は、フィラーのほうが適していることがあります。
何回打つのがよいですか?
1回でも変化は見られますが、SERENEクリニックでは初回の4週間後に反応を確認し、必要に応じて2〜3回に分けて計画します。液状PCLの研究では、1ヶ月間隔で3回の注射が用いられました。
ジュベルックとは何が違いますか?
ジュベルックはPDLLA粒子とヒアルロン酸を組み合わせたコラーゲン刺激注射で、ゴウリは粒子のない液状PCLです。SERENEクリニックでは、くぼみのボリューム補充と肌のタイトニングのどちらが目的かによって製品を選びます。
施術後すぐに日常生活に戻れますか?
ほとんどの方はすぐに日常生活に戻れます。2日ほどはサウナ・飲酒・汗を多くかく運動を避け、内出血が見られたら1週間以内にクリニックへお知らせください。
おすすめしないのはどんな方ですか?
妊娠中の方、施術部位に炎症や感染がある方、免疫疾患の治療中の方は、施術を延期するか別途ご相談します。
参考文献
- Christen MO, Vercesi F. Polycaprolactone: how a well-known and futuristic polymer has become an innovative collagen-stimulator in esthetics. Clin Cosmet Investig Dermatol. 2020;13:31-48.
- Hong JY, Kim JH, Kwon TR, et al. In vivo evaluation of novel particle-free polycaprolactone fillers for safety, degradation, and neocollagenesis in a rat model. Dermatol Ther. 2021;34(2):e14770.
- Thongjaroensirikul P, Wanitphakdeedecha R, Maneeprasopchoke P, et al. Skin quality and safety following liquid-form polycaprolactone for facial rejuvenation: a prospective single-arm study. Dermatol Ther (Heidelb). 2026 (online ahead of print).
- Byeon H, Baek H, Vachiramon V, et al. A case series of rare long-term bruising following injection of liquid-form polycaprolactone: mechanisms and therapeutic insights. Clin Cosmet Investig Dermatol. 2026;19:571602.
- Park S, Kim JH, Yi KH. Laser treatment protocol for bruise management using a picosecond-domain 1064-nm Nd:YAG laser. Plast Reconstr Surg Glob Open. 2025;13(11):e7244.
- Brito K, Ong D. A clinical case series: Australian validation of liquid polycaprolactone injectables. Ann Case Rep. 2023;8:1371.
- Lin SL, Christen MO. Polycaprolactone-based dermal filler complications: a retrospective study of 1111 treatments. J Cosmet Dermatol. 2020;19(8):1907-1914.
この記事は一般的な医学情報です。施術の結果や持続期間には個人差があります。どの施術にも赤み・腫れ・痛みなどの副作用が起こる可能性があるため、診察を受けたうえでご判断ください。

