SERENEクリニック

リジュランヒーラーは手打ち注射で受けるべきですか?注入法による違いと痛みを減らす方法

キム・セリム院長 ·

リジュランヒーラーは、サケ科の魚のDNAから精製したポリヌクレオチド(PN)を真皮に入れ、肌の土台を回復させるスキンブースターです。針で一点ずつ打つ手打ち注射は、真皮に微細な物理的損傷を加えるため、傷跡のように再生を大きく引き出す必要がある部位で有利な場合があります。一方、内側の乾燥や肌のバリアのように肌全体のコンディションが目的なら、注入器やカニューレとの結果の差は大きくないという研究があります。そのためSERENEクリニックでは、目的に応じて手打ち注射と、痛みを抑えたXインジェクターによる施術を使い分けています。

ひと目でわかるポイント

仕組み
PN(ポリヌクレオチド)が真皮環境を整え、きめ・うるおい・ハリを徐々に改善
注入方法
手打ち注射、Xインジェクター(注入補助機器)、カニューレの中から、目的と痛みへの敏感さに応じて選択
手打ち注射が合う場合
凹んだ傷跡のように、真皮の再生を最大限引き出す必要がある部位
注入器・カニューレが合う場合
内側の乾燥、肌のバリア回復、全体的なきめ・ハリの改善が目的のとき
回数・間隔
最初は2〜4週間隔で3〜4回、その後は数か月に1回の維持(個人差あり)
痛みの管理
麻酔クリームを十分に浸透、Xインジェクターの冷却、リドカイン入りHBプラスを選択
料金
リジュラン ヒーラー 2cc 270,000ウォン(2026年10月メニュー基準)

リジュランヒーラーはどのような仕組みで肌を変えるのですか?

リジュランヒーラーは、肌の内側の環境を整え、肌が自らきめとハリを取り戻せるよう助ける注射です。主成分のPNはサケ科の魚のDNAを細かく分解・精製したもので、真皮に入ると線維芽細胞が働きやすい状態をつくり、傷んだ組織の回復を助けます。

リジュランヒーラーは、フィラーのようにすき間を埋めて形を変える施術ではありません。そのため打った直後よりも数週間かけて、肌のくすみが減りきめが細かくなるという形で変化が現れ、回数を重ねるごとに肌の厚みとハリが少しずつよくなります。

ヒアルロン酸だけを入れる水光注射が主に一時的なうるおいを与えるのに対し、リジュランヒーラーは肌の土台を固める方に重きがあります。両方を組み合わせた製品が別にあるのもこのためです。

どんな肌に合い、どんな場合は別の施術がよいですか?

リジュランヒーラーがよく合うのは、肌が薄く乾燥しやすい方、目元や頬の小じわが増えた方、毛穴と肌のざらつきが同時に気になる方、レーザーや刺激を繰り返して肌が敏感になった方です。レーザー施術の合間に肌の回復を助ける目的でも使います。

反対に、ほうれい線や目の下のくぼみのようにボリュームが失われた悩みや、クマのように薄い皮膚・透けて見える血管・色素沈着など複数の原因が重なっている場合は、リジュランヒーラーやリジュランアイ単独では解決が難しいです。ボリュームが失われた部分にはフィラーやコラーゲン注射が合い、フェイスラインのたるみが主な悩みならリフティングが先です。リジュランヒーラーは、こうした施術と組み合わせて肌表面の質を高める役割と考えてください。

魚やサケの成分にアレルギーがある方、妊娠・授乳中の方、注射部位に炎症や活動性のニキビ、ヘルペスがある方は、施術を延期するか別の方法をご相談します。血液をサラサラにする薬を服用中の方は内出血しやすいため、事前にお知らせください。

エンボスはなぜでき、どのくらい続きますか?

エンボスとは、針でリジュランヒーラーを真皮の浅い層に入れるとき、薬剤が占めた体積の分だけ肌が小さく盛り上がった跡です。薬剤が深く入りすぎず浅い層にとどまったしるしと見ることはできますが、エンボスが大きくはっきりしているほど効果が高いわけではありません。

リジュランヒーラーは入れた場所の周りで主に働くため、結果を左右するのはエンボスの大きさよりも、深さと間隔が均一に保たれているかどうかです。顔の真皮の厚さは目の下が0.5mm余り、こめかみや頬の外側が1.2mm前後と2倍以上の差があるため、部位ごとに深さを変える必要があります [5]。

エンボスはたいてい数時間から1日のうちに吸収されて平らになります。肌が薄い方や敏感な方は2日ほど残ることもあり、針の跡に赤い点や小さな内出血ができた場合は数日から1週間で薄くなります。大切な予定がある場合は、少なくとも1週間ほど余裕を持って受けることをおすすめします。

手打ち注射、Xインジェクター、カニューレのうちどれがよいですか?

どの注入法が常に優れているとは言いにくく、治療の目的に合わせて選ぶのが適切です。手打ち注射が無条件に優れているという話をよく耳にしますが、SERENEクリニックでは手打ち注射とXインジェクターによる施術の両方を行っており、実際にはXインジェクターで受ける方も多くいらっしゃいます。

手打ち注射の強みは、薬剤そのものよりも針がつくる物理的な刺激にあります。針先が真皮を微細に傷つけると、線維芽細胞が機械的な刺激を感知して創傷治癒のシグナルに変えます。これを機械的シグナル伝達(mechanotransduction)といいます [1]。微細な損傷の後にコラーゲンや弾性線維が新たにつくられる過程は、マイクロニードリングの研究でも繰り返し確認されています [2]。そのため凹んだニキビ跡のように真皮の再生を最大限引き出す必要がある部位では、手打ち注射でPNを入れる方法に意味があります。プラセボと比較した小規模なランダム化研究でも、PN注射後に萎縮性ニキビ跡が改善しました [3]。

反対に、内側の乾燥、敏感になった肌のバリアの回復、全体的なきめやハリのように肌のコンディションを高めることが目的なら、注入法による差はそれほど大きくありません。同じスキンブースターを手打ち注射、先端が丸いカニューレ、複数の針が付いた注入器でそれぞれ入れて比較した研究では、弾力・引き締まり・水分の改善は3つの方法とも同程度で、痛みと内出血はカニューレの方が少なかったと報告されています [4]。ただしこの研究は、リジュランではなくヒアルロン酸のスキンブースターを15人に使った小規模な研究であり、製造元の支援を受けている点もあわせて考慮する必要があります。

Xインジェクターは、決められた深さと量で薬剤を一定に入れ、冷却機能で注入中の痛みを和らげる注入補助機器です。肌の外に漏れる薬剤が少なくなるよう設計されている点も利点です。自動注入器でPNを入れた際に注入の深さが均一に保たれたという超音波研究もあります [5]。痛みが心配な方や顔全体のコンディション改善が目的の方にはXインジェクターを、傷跡部位の再生が目的の方には手打ち注射をおすすめし、2つの方法を部位ごとに組み合わせることもあります。

リジュランヒーラーはどのくらい痛く、痛みはどう減らしますか?

リジュランヒーラーは顔全体に何百回も針を入れる施術のため、チクチクした痛みがあります。薬剤が肌を押し上げるときの重い感じもあり、額や目の下、口の周りのように感覚が敏感な部位ではより痛く感じます。

最も基本となるのは、麻酔クリームをたっぷりのせて浸透する時間を十分にとることです。塗ってすぐに始めると表面しか鈍くならず、効果が落ちます。

注入法も痛みを大きく左右します。Xインジェクターは注入と同時に肌を冷やし、チクチク感を和らげます。カニューレは皮膚に開ける穴が少ないため、痛みと内出血が少なくなります [4]。傷跡治療のように手打ち注射が必要な部位は、範囲を絞ってその部分だけを手で打つことで負担を減らせます。

製品の選択も痛みに影響します。リジュランHBプラスはPNにヒアルロン酸と局所麻酔成分のリドカインを加え、通常のリジュランヒーラーより注入中の痛みが少なくなるよう設計された製品です。そのほか、生理直前のように痛みに敏感になる時期は避け、痛いと感じたら我慢せずにお伝えください。少し休んだり、順番を変えたりして進めることができます。

リジュランヒーラー、HBプラス、リジュランアイはどう違いますか?

3つともPNをベースにした同じ系統の製品ですが、含まれる成分と使う部位が異なります。肌の状態、痛みへの敏感さ、気になる部位を見て選びます。

  • リジュランヒーラー:PN単独の製品で、顔全体のきめ、小じわ、ハリの回復に最も基本的に使います。
  • リジュランHBプラス:PNにヒアルロン酸とリドカインを加え、うるおいを補い注入中の痛みを減らしました。乾燥が強い方や痛みが心配な方に合います。
  • リジュランアイ:目元のように薄く敏感な肌のための製品で、目の下の小じわや薄くなった目元の皮膚に使います。

何回、どのくらいの間隔で受け、いつ変化が見えますか?

リジュランヒーラーは、最初に2〜4週間隔で3〜4回をひとまとまりとして行うことが多いです。1回だけでもきめが整う感覚はありますが、肌の土台が変わる変化は回数を重ねたときにより明確になります。

エンボスが引いた後1〜2週間のうちに、肌のつっぱりが減り化粧のりがよくなることを先に感じる方が多いです。ハリと小じわの変化は1〜3か月かけてゆっくり現れ、感じ方や時期には大きな個人差があります。

最初の回数を終えた後は、肌の状態に応じて数か月に1回維持の施術を行います。年齢、紫外線、睡眠や喫煙などの生活習慣が持続期間に影響します。

施術後は何に気をつけ、どんな副作用がありますか?

よくある反応はエンボス、針の跡、赤み、軽いむくみと内出血です。ほとんどは自然に引きますが、まれに注入部位に小さなしこりが長く触れたり、感染やアレルギー反応が起きたりすることがあります。赤みと熱感がだんだん強くなる、膿が見えるといった場合はすぐにご連絡ください。

  • 施術当日は洗顔と化粧を避け、翌日から低刺激の製品でやさしく洗います。
  • 2〜3日は飲酒、サウナ、汗を多くかく運動を避けます。
  • 注入部位を強くこすったりマッサージしたりせず、スクラブや角質ケア剤は1週間ほど休みます。
  • 日焼け止めと保湿剤をいつもより丁寧に塗ります。

料金(2026年10月メニュー基準)

リジュラン ヒーラー 2cc270,000ウォン
リジュラン HB Plus 1cc198,000ウォン
リジュランアイ 1cc198,000ウォン
Xインジェクター チップ(追加)80,000ウォン
ミラジェット+リジュラン 4cc460,000ウォン

顔の面積や肌の状態によって必要な量と製品が異なるため、診察後にご案内します。

よくあるご質問

結婚式や撮影の前は、いつ受けるのがよいですか?

エンボスや赤い点、内出血が引く時間を考えると、少なくとも1〜2週間前に受けるのが安全です。初めての方は肌の反応を事前に予測できないため、さらに余裕を持つとよいでしょう。

カニューレで受けると効果が落ちませんか?

肌全体のコンディション改善が目的なら、針による注射と比べて結果の差は大きくなかったという研究があります [4]。ただし傷跡のように真皮に物理的な刺激を与える必要がある部位は、針で打つ方が有利な場合があるため、部位と目的を見て決めます。

ボトックスやレーザーと同じ日に受けてもいいですか?

ボトックスとは同じ日に一緒に行うことが多いです。レーザーは種類によって同日に続けて行うことも、間隔をあけることもあるため、肌の状態を見て順番を決めます。

サケのアレルギーがあると受けられませんか?

PNは精製工程を経た成分ですが、魚が原料のため、魚やサケにアレルギーがある場合は必ず事前にお知らせください。その場合は別のスキンブースターを検討します。

エンボスの跡が傷跡として残りませんか?

エンボスは薬剤が肌の中で占める体積なので、吸収されるにつれて平らになり、傷跡として残ることはまれです。ただし針の跡を手で触って剥がしたり強くこすったりすると跡が長引くことがあるため、ご注意ください。

参考文献

  1. Kuehlmann B, Bonham CA, Zucal I, et al. Mechanotransduction in Wound Healing and Fibrosis. J Clin Med. 2020;9(5):1423.
  2. Tehrani L, Tashjian M, Mayrovitz HN. Physiological Mechanisms and Therapeutic Applications of Microneedling: A Narrative Review. Cureus. 2025;17(3):e80510.
  3. Araco A, Araco F. Preliminary Prospective and Randomized Study of Highly Purified Polynucleotide vs Placebo in Treatment of Moderate to Severe Acne Scars. Aesthet Surg J. 2021;41(7):NP866-NP874.
  4. Booysen K, Lin F. Facial Skin Revitalization With CPM-HA20G (Hyaluronic Acid + Glycerol): A Comparative Case Series Using Three Delivery Techniques With Ultrasound Confirmation. J Cosmet Dermatol. 2026;25(1):e70660.
  5. Kim JS, Atchima S. Analysis of Dermal Thickness Across 10 Areas and Injection Depth After Polynucleotide Injection Using Rejumate Automatic 0.8-mm 9-pin Injector on the Face Using 33-MHz Sonography. Plast Reconstr Surg Glob Open. 2025;13(9):e7121.

この記事は一般的な医学情報です。施術の結果や持続期間には個人差があります。どの施術にも赤み・腫れ・痛みなどの副作用が起こる可能性があるため、診察を受けたうえでご判断ください。

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